合宿免許の延長について

合宿免許の日数の延長について考える

合宿免許を希望するお客様は毎年数多くいらっしゃいます。
多くのお客様とお話をする中で結構な頻度で話題にあがることが「合宿免許が延長した場合」や「合宿免許で延長する割合」といった「延長」に関する話題です。
そこで今回は延長に関するよくある質問を基に書いていきます。

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延長してしまう人って何割位?

 

延長に関することで最も多い質問が「合宿免許の参加者のうち何割位の人が延長しているのか」という内容です。

これについては色々な教習所の指導員の方々に聞いているのですが、少々バラつきがあります。(詳細を管理しているわけではないのであくまで各個人の肌感覚になっています)

しかし、そのバラつきの幅はそれほど大きくなく、「やや延長するお客様が多めかな」と思う場合で2割程度、ほとんどの指導員の方が「1割から1割半位じゃないかな~」と言っています。
(ごく稀にですが「2割半位いるかもしれないな~」という指導員の方もいるのも事実です)

つまり概ね2割以内のお客様が延長を経験して卒業されているのが実情のようです。

ちなみにこの割合は過去10年程度遡って考えもそれほど大きく異ならないと感じています。


延長してしまった場合、どの位期間が延びるの?

 

「延長してしまった場合どの程度延びてしまうか?」という事も合宿免許を検討している多くのお客様の関心事です。

それでは具体的に「延びる」要素が何かを考えてみます。

分かりやすいところでいうと以下のようなことがあると延長します。

・車の運転がうまくいかず、予定時限を超えて運転の練習をすることになってしまった。
・仮免学科試験に落ちてしまった。
・卒業検定に落ちてしまった。

自動車の実技教習に関しては1日に行える時限数が決まっており、1段階で2時限、2段階で3時限であり、この時限数を超えて車に乗ることはできません。

教習開始日から卒業予定日まで毎日時限数いっぱいに実技教習が入る場合、1時限でも延びれば1日延長となりますね。

このパターンが1つ。

少し厄介なのが仮免許の発行機関(免許センターや警察署)の休日が絡んできてしまう場合です。

これらの機関は教習所で仮免学科試験に受かった時にもらえる仮免許を発行するという重要な機関で、仮免許が無いと2段階の路上教習(教習所外の街中を走っているあれです)が受けられないのです。そして多くの仮免許発行機関は土日祝が休みとなっています。

これを踏まえて、例えば仮免学科試験の日程が月曜日に行われるのと金曜に行われるのとで考えてみましょう。

月曜日に仮免学科試験に落ちてしまった場合は翌火曜日に再試験を受け、合格すれば水曜日から路上教習に出られます。(2018.07現在、但し一部の地域ではこのスケジュールが若干異なる場合もあります)つまり1日延びるという事ですね。しかし金曜日に仮免学科試験に落ちてしまった場合は翌土日は仮免許の発行が出来ないのでどんなに早くても月曜日に試験を受け、合格すれば火曜日から路上教習に出ることになります。つまり3日延びるという事ですね。

このことから実質1回のミスでも数日間延長してしまう事もあるという事を知っておきましょう。

この前提を踏まえても、延長するほとんどの方が3日以内程度の延長で収まっているようなので併せてお知らせしておきます。(お付き合いのある多くの指導員談)

ちなみにAT教習を14日間の合宿で行う場合、仮免発行日は7日目になるのが一般的です。(2018.07現在、但し一部の地域ではこのスケジュールが若干異なる場合もあります)

 

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延長しないためにはどうしたらいい?

 

この質問も多くのお客様からいただきます。これについて間違いなく言えるのは「仮免学科試験だけは絶対に受かるように勉強する」という事です。

この試験は「知っているか知らないかを試される試験」なので頭が切れるからといって論理的に答えを導くには限界があるようなものです。

しかし反復してしっかり勉強したというお客様はほとんどが1発で合格していることも事実です。

仮免学科試験に落ちて延長してしまう羽目になってしまうのはとてももったいない事だと思います。

一転、実技教習についてはどうしても「向き不向き」が影響してしまうと言えます。

スポーツなどと同じで車の操作もすんなりと出来てしまう人がいる反面、なかなかうまくいかない人もいます。

とは言っても8割程度のお客様が延長しないで卒業されている現実を見れば、最初にうまくいかないお客様でもぐんぐん上達していると言えるでしょう。

ちなみに延長してしまう人の特徴を指導員の方々に聞いていると、「教習に対してプレッシャーを感じ過ぎ」ていたり「苦手意識が強すぎで出来ないと思い込んでいる」ようなお客様が多いよ
うです。今の時代は「鬼教官」なんてものはいないので気楽にリラックスして「初めての車の運転楽しそう~」と言う位の感覚で教習に臨むのが良いのかもしれませんね。

 

 

行動はこれ

 

上記以外に合宿免許の延長が発生しないために絶対にやってはいけないことを少し。

1.朝寝坊

これは延長してしまうだけではなく、保証の対象外になるので別料金までかかってしまいます。

合宿免許で相部屋プランなんかだと「楽しくて夜遅くなってしまう」ということも少なくないようですが、翌日の教習に向けてしっかり寝ることも大切です。

2.効果測定(学科の試験)を甘く見る

恐らく免許を持っている友人等に話を聞くと、皆「余裕だったよ」などという事をお話しされると思いますが、そこまで甘くはないのでしっかり勉強することをオススメします。

前述のとおり、論理的に回答を出すことが難しい「知らないと出来ない問題」が多いので気を付けましょう。

3.周辺観光に夢中になりすぎる

教習の合間に観光するなど遊びに行くことは合宿免許の醍醐味の1つといえると思います。

しかし、教習が始まるギリギリの時間になって教習所に戻るようなタイムスケジュールを組んでしまわないように気を付けましょう。

地元と違って勝手がわからない土地なので不測の事態が起こることを想定しておいた方が良いでしょう。

例えば公共交通機関の利用できる時間や本数はどの程度なのか、タクシーなどは呼べばすぐに来てくれるのか、意外な渋滞ポイントなどが無いか等をチェックしてから出かけることをオススメします。特に都市部にお住いのお客様の場合は地元と交通事情などはかなり違うとお考えください。

教習は決まった時間をしっかり受講しないと「受講した」と認められないので遅刻してしまうと「未受講」となってしまいます。

こうなると「合宿免許の延長決定」なので、遊びに出る際は時間に余裕をもって行動しましょう。

 

グループで参加するんだけど一人だけ延長しちゃったらどうなるの?

 

最初からネガティブな質問ですが、友達同士で参加するお客様はやっぱり気になるテーマのようです。

これについては教習所によって異なりますが、基本的には合宿免許を終了したお客様は帰ることになります。

この場合、グループによっては周辺に宿をとって(もちろん自腹になります)、延長した友達が卒業するまで観光したりして遊んで待っていることもあるようです。

しかし実際のところ10日以上も合宿免許に参加していると、一緒に参加したグループの友達以外の顔ぶれとも「なじみ」になるのでそれほどさみしがることも無く「やっちゃったー!」とか言いながら結構楽しそうにしているみたいです。また、教習所によっては延長してしまった友達の合宿免許が終了するまで教習所の宿泊施設を利用してもいいという場合もあります。

但し、このようなサービスを行っている教習所は非常に少ないです。また、このようなサービスを行っていても申込まれた合宿プラン次第では教習所の宿泊施設を利用することが出来ない場合もあります。仮に「万が一」を想定して上記のようなサービスを希望するようであればお問合せいただければと思います。利用できるお客様の数はかなり限られますので早めに確認することをオススメします。

 

延長するとどの位追加料金が掛かるの?

 

予定通りに教習が進まないと合宿期間が延長してしまいます。それに伴い教習や各種試験、宿泊、食事といったことがどうなってしまうのかが気になるところです。

このようなお客様の心理をカバーするために各教習所は独自の保証制度を設けています。もっとも分かりやすい保証は各種検定、教習、宿泊等について「卒業まで追加料金なし」というものでしょう。教習時限数が延びてしまい、予定していた時限数より多くの教習を受けることになってしまっても追加料金は無し。修了検定や卒業検定に落ちてしまって再試験を受けてしまっても追加料金は無し。合宿予定期間が延びてしまっても宿泊や食事に関する心配も無し。(食事については利用している宿泊プランによります。例えば食事なしプランを利用しているお客様の場合宿泊はできるけど食事はそれまでの合宿期間中と同様無しということになります。)といった具合です。

また、教習所によっては「延長日数○日までは追加料金はかからず、〇日以上延長してしまった場合は1日△△円かかります」というような内容の場合もあります。

前述のとおり、概ね8割程度のお客様が合宿期間を延長することなく卒業し、延長してしまってもその多くが3日程度の延長で卒業されているようなので、この部分はお客様の考え方で決めればいいと思います。例えば「心配性だから保険として保証がしっかりしている教習所に行きたい」という人も沢山いらっしゃると思います。このようなお客様の場合、心にゆとりを持って教習に臨めるという事は非常に大きなメリットになると思います。どんなに「基本的には合格率が高い」といっても、人それぞれ得意、不得意がありますし「自分は絶対大丈夫」と強気に考えて行動できる人もそこまで多くはないと思います。1時限教習が延びてしまった時に、「まぁ、追加料金が無いからいいや~」とおおらかな気持ちで教習に臨むのと、「もう一回延長したら○円かかっちゃうな…」とプレッシャーを感じながら教習に臨むのも全く環境が異なると思いますので、合宿免許を選ぶ際には参考にしてみてもいいと思います。

一点、注意点としては仮免学科試験料や仮免発行手数料は合宿先で別途支払う事になります。これは国に納めるお金なので別料金という事になります。

また、仮免学科試験については3回連続で落ちてしまうと一時帰宅して、地元の試験場で仮免学科試験に合格したうえで再入校することになります。

この時の教習所と自宅の間の交通費は自己負担になるので、学科の勉強は「これでもか」と言う位にやることをオススメします。